映画「コーダ あいのうた」感想

映画「コーダ あいのうた」を見ました。あまりにあまりに良かったので感想を書きたい欲が抑えられず失礼します!

前に金ローで放送されていたのをちらっと見て気になっていて、やっと全部見られました。

めっちゃ良かった…泣いた泣いた。ルビーの歌声が美しすぎる。あとV先生いいキャラすぎる。

歌の練習をしたいのに強制的に通訳をさせられるルビーがかわいそうで、ヤングケアラーみたいなものだよなあ…と見ていてとてもつらかった。「音楽の道に進みたい」と言ったルビーを「反抗期なのね」とお母さんが軽くあしらってしまうシーンもすごくもどかしかった。仕方ないんだけども、ルビーが家族に縛られてしまっているように見えて気の毒で。でもこのあたりのシーンがあったからこそ、後半のコンサートと試験のシーンが物凄く活きてきてそれもすごく良かった。お兄ちゃんとのシーンも良かったな…お兄ちゃん、妹思いのいい兄貴ですね。

コンサート中、ルビーの歌声がすっと無音になっていって、聾者である両親の視点になるシーンでは鳥肌が立ちました。この演出によって、視聴者側が両親の立場を痛感させられて…差別的な発言になってしまっていたら申し訳ないんですが、この美しい歌声が聞こえないとはなんて残酷なんだろうと。でも両親が周りの観客の様子を見て、娘の歌の才能を確信するシーンが泣けて泣けて。お母さん、「みんな笑ってるわ」と言っていたのかな。お父さんがルビーの喉に手を当てて、娘の音楽を「聞こう」としているのも泣けた。

ルビーが歌いながら家族に向かって手話をしたりするシーンがあったらやばいな(涙腺が)…と思っていたんですが入学試験のシーンで来るんかよ…!!しかも歌詞と映像が絶妙にリンクしてるし!こんなの卑怯としか言いようがありません。メイクがドロドロに溶けて顔面がぐちゃぐちゃになるまで泣きました。

試験にて、ルビーの気持ちが入ってないことがわかってわざと伴奏間違えて最初からやり直しさせたⅤ先生もナイスすぎる!飛び入り伴奏参加といいナイスアシスト!

あと彼氏、落ちちゃったんかい!「しくった」とか言ってたもんな。ちょっと笑ってしまった。

本当に物凄くいい映画だったんですが、ただこの映画はド直球の下ネタが多い!お子さんと一緒には見られないと思います…ルビーの友達がお兄さんに向かってめちゃくちゃな手話(下ネタ)やってるのは笑ったけども。

さすがはアカデミー賞作品賞…素晴らしい映画でした。早速サントラをダウンロードして聞いています。そして思い出し泣きしています。