本編144頁目進捗⑤

映画「人魚の眠る家」を全て見ました。泣いた泣いた…冒頭五分で辛すぎて過呼吸になった上に序盤でも中盤でも終盤でも涙が止まらず体中の水分が抜けてしまうのではないかと思いました。私には薫子さんの行動は狂気じみているとはとても思えない。自分が同じ境遇に立たされた時、これ程ではなくとも、私はきっと同じことをしてしまうから。

終盤の、瑞穂ちゃんの生死決定を国に委ねるというシーン、原作でも物凄く胸を打たれたシーンだったんですが、映画は篠原涼子さんの迫真の演技と相まって本当に悲しくて切なくて…

薫子さんが瑞穂ちゃんを連れ出していたのは、瑞穂ちゃんが最後に教えようとしていた風景を探し続けていたからというエピソードがありましたが、これって映画オリジナルですよね?物凄くいいエピソードだと思いました。

それにしても篠原涼子さんが母、西島秀俊さんが父、松坂慶子さんが祖母、坂口健太郎さんが研究員…キャストが神過ぎる。川栄李奈さんもいらっしゃって凄く嬉しかった。

瑞穂ちゃん役の子、すごく見たことあるなと思って調べたらちむどんどんの幼少期の暢子役の子だった!とと姉ちゃんのお父さん、らんまんのタキおばあちゃんに、おかえりモネの菅波先生、カムカムのひなたちゃん。朝ドラメンバー勢揃いですね。豪華すぎる…。

子どもが同じような目に遭って臓器提供しますかと聞かれたら、私は首を縦に振れないと思います。でもこれがもし逆で移植を待つ立場だったら、募金を集めて海外渡航してでも移植させようとしたと思う。作中にも同じような台詞がありましたが、自分の臓器ならいくらでも差し出せても、自分の子供の臓器となると…。きっと私も「奇跡が起きていつか目覚めるかもしれない」というわずかな希望に縋ってしまう。どちらの親御さんの気持ちもよくわかるからこそとてもつらかった。

でも見て良かったです。原作と同様、素晴らしい映画でした。ただ、同年代の子をお持ちのお母様は精神的に元気な時にご覧になられることをおすすめします。

ペン入れほぼ終わりました!