126頁目のペン入れ進捗。楽しかった!
「スモールワールズ」の「魔王の帰還」「ピクニック」を聞き終わりました。
「魔王の帰還」、しみじみと良い話ですね。岡山暮らしが長かった身としてはお姉ちゃんの岡山弁に懐かしさを覚えました。離婚に応じないのは旦那さんが病気なんだろうなと思ったらやっぱりそうだった。足掻いても現状は変えられないし奇跡なんか起きないし、その瞬間瞬間で最善手だと思う行動をとって前に進むしかないんだよなあ…としみじみ…。なんかこの短編は文章が今っぽいというかラノベっぽい。主人公がDKだからかな。
「ピクニック」、これは辛い。本当に本当に辛い。確か現実でも、おばあちゃんが孫を預かっている間にその孫が亡くなって、揺さぶられっこ症候群による虐待致死の疑いで起訴された事件がありましたよね。確か無罪になったのではなかったか。可愛い盛りの孫が亡くなるなんて想像を絶する辛さですが、更に自分に孫を死に追いやった疑いが向けられるなんて私なら発狂してしまう。
しかし小説ですからこのおばあちゃんは恐らく本当にやってしまったんだろうなと思ったらやっぱりそうだった。このおばあちゃんがそういった行動をとった理由としてもっと歪んだものを想像していたんですが、悲しすぎる理由だった。兄弟が原因での家庭内の事故って結構多いらしいですよね。私も経験があるのでわかります…つらい。